老健施設勤務の管理栄養士です。
食事介助をする際に、頑なに拒否される方がいます。
例:「いらない」と声をあげる
右手(左麻痺)で介助者の手を払う
義歯を外す(残渣がついた状態)
拒否動作はみられますが、口元にスプーンを運ぶと口が開きます。
自己摂取は一切しないために強制的に介助をしているのが現状です。
他施設での対応など教えていただきたいです。
食事介助で拒否が見られるが、口元に運ぶと口をあけて食べる。
という状態でよろしいでしょうか?
普段の介助や食事以外の時間に、その方はスタッフやほかの利用者と、どのようなコミュニケーションをとっているでしょうか?
食べないのを無理やり口に近づけたりとかはしていませんか?
なぜ食べたくないか?食べたいものはないか?だけでなく、雑談でもいいから何かしら普段から声をかけて話を交わすことをしてみませんか?
食事の時間以外で「食べたい」と訴えたりしていれば、普段の会話で「ここではみんなで同じ時間に食べるんですよ」等きちんと説明をするなどしてみてはどうでしょうか?
高齢者の方は、自分のことを気にかけてくれる、自分の話を聞いてくれる、 と思うと「(あなたが)作ったから、食べてみる」とか、 「いつも私のために作ってくれるから、食べてみる」とか、こちらの気持ちにこたえて食べることを受け入れてくれます。
介助の人の食事介助の様子が悪い場合もあります。
姿勢がつらくて食べることに集中できない、マヒしているほうに体を向けられて食べにくい、まだ口の中に残っていて気持ち悪いのにきれいにしてくれない、などの理由です。
職員と本人の信頼関係がうまくいっていないのかもしれません。
認知症のある人でも、食べたり食べなかったりしますが、毎回というのは職員と本人のコミュニケーション不足が考えられます。
口元に食べ物を持っていくと食べる、ということから空腹ではないと思われます。
とすると、本人が「この介助の人から食べたくない」とか「この姿勢じゃ食べにくい」とか何かしら不満を抱えているかもしれません。
食事の時間以外でもコミュニケーションを図り、本人のニーズを引き出してみるといいのではないでしょうか。