介護老人福祉施設で栄養士をしています。利用者(78歳、女性)で歯磨き等が嫌いな方がいます。うがいも嫌い、歯科衛生士に診てもらうのも嫌いで口をあけず、もちろん歯磨きも嫌い、液体の口腔ケア剤は機能をはたさず、飲んでしまいます。自分でもできませんが、職員にも口をあけていただけません。口臭も強く、残渣がいつも口腔内にあります。何か良い対応はないでしょうか?飲むだけ、食べるだけで口腔内が清潔になるようなものがあったらよいのですが・・・
以前、歯科医の方とお話をする機会があり、こんなお話を伺いました。
口腔ケアの道具は、プラスチックの棒の先にスポンジがついたものや、乳児の口の中の掃除をする指サックに
ちょっといぼいぼ?がついたものなどはあります。あと、口の中をさっぱりさせるスプレーも
存在しますが、これは、ドライマウス用なので、スプレーをしたらきれいになるわけではありません。
道具等は歯科医に相談すれば教えてくれるはずですが、飲むだけ、食べるだけできれいになる便利なものは存在しないと思います。
医師の方いわく、とにかく、口を開いてくれないことには口腔ケアは出来ないため、「信頼関係に限る」とのことです。
その利用者さんに、なにか「痛い」とか「つらい」経験があるのではないでしょうか。もしくは「どこか痛い」か・・・
まずは出来るだけ水、お茶で口腔内の食べかすを流しだす、もしくは飲み込ませる
(嚥下障害がなければ)、そして口の周りの筋肉(口角筋)を緩めるためにマッサージを
しっかりする、その患者さんのお気に入りの介護士さんがいればその人からやってもらう・・・
といったことから始めてみるのが良いのではないでしょうか。