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第5回 英国栄養士会が発表した 「2018年行うべきではないダイエット ワースト5」(前編)

「今年こそはダイエットに成功するぞ!」
そう意気込んでいる対象者の方が、もしもメディアで話題となっているダイエット方法を実践していたら…皆さんは栄養指導の現場でどのようにアドバイスをしていますか?

英国栄養士会(BDA)は昨年末、「2018年避けるべきダイエットワースト5」を発表しました。

注目すべき点 は、BDAが発表した5つの避けるべきダイエット法のなかに、日本でも注目度が高まっているものが含まれているということです。現在メディアで取り上げられている様々なダイエット法で本当に健康的に減量ができるでしょうか。

BDAが紹介したダイエットのうち、日本でも話題となったことのある3つのダイエット法について、BDAの見解をご紹介します。

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BDAが発表した
「2018年 避けるべきダイエットワースト5」

生菜食ダイエット(ロービーガンダイエット)
→「菜食&生の食品」を食べて減量を目指す方法
アルカリダイエット
→「アルカリ性食品」を食べて減量を目指す方法
ケトジェニックダイエット
→「低炭水化物の食品」を食べて減量を目指す方法

★ピオッピダイエット
→「低炭水化物&高脂質の食品」を食べて減量を目指す方法
★ケイティプライスダイエット
→「低脂質&低カロリーなダイエットシェイク」を用いて減量を目指す方法

上位3つ(オレンジ色)は日本でも話題となったことのあるダイエット法です。
”アルカリダイエット”とケトジェニックダイエット”は第6回でご紹介します。
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【生菜食ダイエット(ロービーガンダイエット)】


どんなダイエット?
「ロー(生)」と「ビーガン(菜食)」をかけ合わせたダイエット法。
つまり、お肉や魚介類、さらには卵や乳製品を含む動物性の食品を避けて、植物性の食品を選び、口にする食材は“生”で食べるという方法である。

BDAの見解は?
このダイエットは「ビタミンB12やビタミンDのサプリメントで不足しがちな栄養素を補い、慎重に計画された方法で行えば、健康になりえる方法である。」とBDAはコメントしている。また、健康面を注意深く考えられた内容であるとされているが「減量できるとは限らない」と主張する。

その理由の一つとして、ビーガン食が必ずしもエネルギーが少なく、減量できるとは言い難い。さらに、生で食べることができる食材と、そうではない食材、加熱をしたほうが栄養価が高まる食材がある。そのため、生食のほうが優れた食べ方であるとはいえない。以上により、“生“の食品を食べることが減量に優れているとは言えない、としている。


「バランスを考えずに、このダイエット法を長期的に行えば、身体を壊してしまう可能性がある。」とBDAはいう。


次回の”第6回”では
英国栄養士会が発表した 「2018年行うべきではないダイエット ワースト5」(後編)をご紹介します。

”アルカリダイエット””ケトジェニックダイエット”について、さらに、管理栄養士として大切なことについて、かわるProのメッセージもあわせて発信してまいります。

お楽しみに~♪

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■参考
The British Dietetic Association (BDA)
「Top 5 worst celeb diets to avoid in 2018」
https://www.bda.uk.com/news/view?id=195
(2018-3-12閲覧)