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『むし養い』ですが。

第13回 哺乳瓶はガラス製に〜容器と食品の安全性


横田 久美
管理栄養士。
大学院修了後、広告代理店を経て、現在は行政機関にて、食の安全に関するイベント等を担当。



 食品の安全性に深く関わる容器や包装

 食器、調理器具、食品を入れたり、包んだりする容器や包装は、食品の安全性に深く関わっています。食品を衛生的に供する役割はもちろん、材質も大きく関係しています。熱や酸・アルカリ等によって、容器等の表面から材質中の成分が溶出し、健康への影響がある可能性を考慮し、容器・包装は食品衛生法で規制され、必要なものは規格基準が定められています。

 ところで、ペットボトルに入れて販売されている牛乳を見たことがありますか?ないと思います。実は、牛乳の販売時に使用してよい容器の材質・形状は法律で決められており、ペットボトルの使用が許可されたのは、平成19年10月30日なのです。たんぱく質等栄養成分が豊富な牛乳は、他の清涼飲料水に比べ、雑菌が入ると微生物の繁殖が懸念されるため、これまで、常温で携帯する可能性の高いペットボトルでの販売が禁止されていました。しかし、コンビニエンスストア等で若い人へ牛乳をアピールし、消費が落ちている現状を打破したいという業界の要望を背景に、国ではペットボトルの使用の安全性について議論を何年もかけ、行ってきました。昨年3月に、食品安全委員会が、「適切な条件下で管理される限り、十分な安全性を確保している」との食品健康影響評価を厚生労働省に提出し、省令改正の手続きが進められ、許可されたのです。

 昨年秋には「初のペットボトル牛乳発売か」と、言われていましたが、いまだ市場には出ていません。この背景には、飲み残しの可能性が高い500mlのペットボトルではなく、350ml以下の小さいサイズのペットボトルか家庭用の冷蔵庫に入れる720ml以上の大きなサイズでの販売が推奨されていることや、紙パックに比べ、容器のコストや製造の設備投資が大きいこと等が挙げられています。このように、容器と食品の安全性は、経済活動とも関係している、複雑な問題といえます。


 哺乳瓶選びは、デザインだけでなく、材質チェックも肝心

 平成20年7月8日に厚生労働省が「ポリカーボネート製の哺乳瓶の使用を控えるように」といった内容の発表をしました。新聞やニュースで報道があったので、ご存知の方も多いと思います。ネットでの状況も少しチェックしましたが、乳児を持つママたちが、この件について、たくさんの書き込みをしており、関心の高さがわかります。

 これは、プラスチックのポリカーボネート、エポキシ樹脂などの原料である「ビスフェノールA」という成分が問題となっているのです。この「ビスフェノールA」、内分泌系への影響というのが、1997年頃から、様々な研究から懸念され、さらに最近では、極微量でも動物の神経や行動に影響が見られたという報告が出るようになっています。特にその影響は、内分泌系の発達が十分でない乳児や胎児に起きる可能性があるという研究も見られ、厚生労働省は、哺乳瓶の材質チェックを呼びかけているのです。関係業界が自主規制等も行っており、「ビスフェノールA」が容器から溶出しないような対策が進んでいます。同時に厚生労働省は、食品安全委員会に対して、リスク評価をするよう要請をし、その結果を基に規格基準の見直し等を行うとしています。(詳細はこちら→)

 哺乳瓶を選ぶ時には、デザインや軽量性などを重視される方も多いと思いますが、「ビスフェノールA」と関係のない、ガラス製等をポイントにされることをお薦めします。


 今回の、むし養い

 「しょうがヨーグルト」「トマトヨーグルト」というのを見つけ、早速食べてみました。しょうが味は、みじん切りの生姜が入っています。意外に爽やかで、食べやすかったです。なかなかにパッケージもシンプルで、夏によく冷やして食べるのがいいと思いました。


横田 久美(よこた くみ)

 管理栄養士。女子栄養大学、女子栄養大学大学院栄養学修士課程修了後、広告代理店に入社。 食品を中心に、広告や政府広報等のマーケティングやプランニングを担当。その後、行政機関の非常勤として、食品の安全性に関するリスクコミュニケーション部門で、各種イベントやDVD制作などに携わる。学生時代からの興味対象であり、修士論文のテーマでもあった「食情報と人との関わり」について、これからも考えていきたい。




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