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『むし養い』ですが。

第7回 これならできた! 私の減量成功体験


横田 久美
管理栄養士。
大学院修了後、広告代理店を経て、現在は行政機関にて、食の安全に関するイベント等を担当。



 数字と向き合う

 私は太っている自分の体型や体重から目を背けていました。周囲が「やせたら、あなたらしくない」等といってくれる言葉を真に受けて、「栄養士という仕事に就かなければ、太っていたっていいじゃないか」と思っていました。

 こんな私でも、ある栄養士さんに出会い、初めてダイエットに成功することができました。半年程で体重約20kg減です。その時の体験を、今回は書かせていただきます。

 まず、徹底的に、自分の体の状態を、数字に表されました。身長・体重・体脂肪率、上腕囲、腹囲、上腕後ろをつまんでの脂肪厚、肩甲骨周囲の脂肪厚、血圧・血糖値・コレステロール値等等。モアレ写真を撮影し、体全体のバランスもチェックしました。当初は、そういった測定がたまらく嫌でしたが、回を追うごとに、数値が実態となって自分の体を形作っているような感覚を覚えました。おそらくそれは、何か自分がアクションをすると(食事スタイルを変える、運動をするなど)、体はきちんと変化するということを実感できたからだと、思います。


 「記録とチェック」の繰り返し

 食事記録は、ダイエットの基本だと思います。しかし、この食事記録、簡単なようで、実に難しい。私が参加していたその栄養指導でも、何を何g食べたか、食事・運動・睡眠の時間や内容(質)、歩数などを記録する用紙が配られ、記入することとなっていました。既にその時は栄養士の資格も持っていたにもかかわらず、私は記録をきちんとしてこない、クラスの「落ちこぼれ」でした。自分でも何故記録ができないのか、よく理由がわかりませんでした。そんな時に、Mさんという栄養士さんに出会いました。Mさんは、記録をつけてこない理由を聞くのではなく、この1〜2週間の私の様子を尋ねました。そして、それまでの所定の記録用紙ではなく、小さなメモ帳のような冊子に「誰と何を食べたか、その時の感想を一言書くようにしてください」と言われました。さすがに、それなら私もできます。次の栄養指導には記録表を埋めることができました。不思議なもので、一度記録表を埋めると、自信のようなものができ、次からも記録ができるようになりました。それまで、私は記録を「栄養士に提出する宿題」のように思っていたのかもしれません。ですから、面倒であると同時に1日でも空欄ができると、とたんにやる気や自信のようなものを無くしてしまうといった状況だったのです。記録は「宿題」ではなく、自分の食事内容や生活スタイルを客観的に分析するための「情報」であると気付かされました。

 そうやって、Mさんはその後も私の記録を丁寧に、私と一緒にチェックしてくれ、私の食生活の特徴を私自身に、気付かせてくれました。

 Mさんのお陰で、その後の私は、何年かリバウンドすることもなく、減量した体重を維持することができました。(が、今は違うんです・・・、お恥ずかしながら)


 今回の、むし養い

 大阪に出張した際に購入したお弁当です。「ひっぱりたこ飯」です。人気の駅弁で、すぐに売り切れてしまうのです。今回初めてゲットすることができました。容器は素焼きの「蛸壺」になっており、中にたこ飯とたこの炊いたものがどかんと乗っています。関西風の上品な味付けで、おすすめです。どことなく「春」を感じさせる、そんな駅弁です。


横田 久美(よこた くみ)

 管理栄養士。女子栄養大学、女子栄養大学大学院栄養学修士課程修了後、広告代理店に入社。 食品を中心に、広告や政府広報等のマーケティングやプランニングを担当。その後、行政機関の非常勤として、食品の安全性に関するリスクコミュニケーション部門で、各種イベントやDVD制作などに携わる。学生時代からの興味対象であり、修士論文のテーマでもあった「食情報と人との関わり」について、これからも考えていきたい。




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