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小児・母子の分野から

めまぐるしい体重変化


井部 奈生子
管理栄養士、健康咀嚼指導士。白梅学園短期大学講師、東横学園女子短期大学講師。


妊娠期の体重増加15Kgから

 以前コラムで私の妊娠期の体重増加について触れたことがありましたが、私は妊娠期に15Kgも体重が増えてしまいました。妊娠中は体重をまったくコントロールすることができず、「どうにかしなくては」と努力をしても、どんどん増えていきました。妊娠8か月を過ぎた頃には、母子手帳の体重記入の欄に赤線が入ってしまいました。

 現在、「妊娠中の体重増加が過剰であった妊婦は、正常妊婦に比較して妊娠高血圧症候群、妊娠性糖尿病、産褥感染症なのどの産科合併症の出現率が高くなる。」「産道の脂肪蓄積による遷延分娩が心配される。」など様々な理由からBMI判定により最適体重増加量を算出し、その体重増加を目標とします。頭では理解していて、食生活にも気を使っていたつもりでしたが、どうしても体重増加がとまりませんでした。期待して臨んだ出産直後の体重測定でも、4kg程しか減っておらず、「増加した体重はいったいどうなってしまうのだろう」と心配していました。



 出産後、バタバタと毎日が過ぎ保育園に通うようになった息子も「やっと園に慣れ、落ち着いてきたな」と思っていた矢先、ほっとして疲れがでてしまったのか、私がダウンしてしまいました。「そういえば最近疲れやすいな」と何気なく体重計にのり、自分の体重に驚きました。妊娠中に15Kgも増加した体重が、何と妊娠前の体重より1Kg減っていたのです。「フラフラしていたのはこれだったのか」と我に返り、体力の消耗を痛感しました。

 同時にたっぷりでていた母乳が、ぴたっと出なくなってしまいあわてました。授乳期の栄養は大切であるとわかっていながらも、お腹の赤ちゃんのために気を配っていた妊娠期に比べると、無頓着になっていました。それからは、おろそかになっていた食生活を見直し、毎食しっかり食べることを心がけています。


失敗しながらも成長しています

 母乳もでるようになり、体調が回復してくると、今度は息子が中耳炎になってしまいました。集団生活がはじまると病気をもらってくることが多くなると聞いていましたが、気付いてあげるのが遅くなってしまったこともあり、治療が長引いてしまいました。つらいことや不安が重なって、落ち込みましたが、治療を終え離乳食を元気に食べている頼もしい姿を見て励まされました。離乳食は遅めのスタートになってしまいましたが、好き嫌いなく、自宅でも保育園でも食欲旺盛です。大好物のお粥作りでは、小さめの土鍋を使っていますが、少量の離乳食作りにとても便利です。

 また、落ち込んでしまった時に、憧れの先輩方に経験談や助言をいただいたことで、「自分だけではないのだ」と前向きに取り組めるようになりました。仕事に集中するあまりおっぱいが張りすぎてしまったり、慌てて食事の用意をして包丁で指を切ってしまったり、イライラして家族にあたってしまったりと、ちょっとした失敗はありますが、子どもとの生活にだんだん慣れ、子どもと一緒に成長しています。今までのようにマイペースに生活することはできなくなり、思い通りにならないこともありますが、子どもが「保育園で頑張ってくれているのだ」と思うと、集中して仕事をこなすことが出来るようになってきました。「上手く切り替えができるようになりたい」これが私の現在の課題です。



井部 奈生子(いべ なおこ)

管理栄養士、健康咀嚼指導士。国際学院埼玉短期大学専攻科食物栄養専攻卒業後、女子栄養大学大学院栄養学研究科修士課程終了。戸板女子短期大学給食管理研究室助手を経て現在は、白梅学園短期大学、東横学園女子短期大学にて講師を勤める。研究テーマ・論文等は「新生児マス・スクリーニングで発見されたフェニルケトン尿症の生活状況に関する研究」、現在の研究テーマは「食品のテクスチャーとその官能評価について」




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