栄養士のためのポータルサイト かわるPro まるわかりガイド ヘルプ サイトマップ かわるPro/ホーム


小児・母子の分野から

離乳の開始


井部 奈生子
管理栄養士、健康咀嚼指導士。白梅学園短期大学講師、東横学園女子短期大学講師。


 平成7年に出された「改定離乳の基本」の見直しが行われ、離乳については「平成17年度乳幼児栄養調査結果」等最新の知見を踏まえ、「授乳・離乳の支援ガイド」が厚生労働省より平成19年3月に公表されました。支援のねらいとしては、生活リズムを身につけ、食べる楽しさを体験していくことができるよう、1人1人の子どもの「食べる力」を育むための支援を推進するとなっています。

 離乳の開始後ほぼ1か月間は、離乳食を1日1回与え、母乳または育児用ミルクは子どもの欲するままに与えます。離乳の開始では、アレルギーが心配の少ないおかゆ(米)から始めるとされています。

 子育ての悩みは色々ですが、料理が得意でない母親は「離乳食作り」が悩みの種であることが多いようです。調理形態がわからない、使用していい食品がわからないといったことから、自分の好みの食品が子どもも好きであると考えて、偏った離乳食になってしまったり、アレルギーを怖がってしまい同じ食品ばかりの離乳食になってしまったりすることもあるようです。現在は、沢山の種類のベビーフードが市販されています。無理をしすぎると育児に疲れてしまい楽しくなくなってしまいますから、疲れた時や外出、旅行時に上手に利用するとよいでしょう。衛生的で、離乳食を作る際に固さや味付けなどの参考になるものもあります。一方で、表示されている離乳期にふさわしくない固さや大きさになっているものもあるので、製品のなめらかさや粒の大きさを確認することが大切です。数種類の材料を取り合わせて煮込んだものが多く、素材の風味が味わえないものもあります。ですから、これらに頼りすぎずに家庭で調理した食事と一緒に利用するように心がけ、子どもと一緒に食べる楽しさを発見してほしいと思います。

 現在、子育てに関する相談をする相手がおらず、孤立しがちな母親が増加しています。保健センター、子育てサークル等子どもの「食」に関する取り組みは地域のさまざまな機関で行われています。栄養士も母親の不安を減らし、心の支えとなれることが望まれています。そして、このような取り組みに関わり、子育てをしている母親に働きかけをして、学習や情報提供を積極的に行えることが大切となります。

 私は昨年出産を経験しましたが、実際に妊娠・授乳を経験し、不安に思うこともありました。特に妊娠中はご飯と肉が好物で最終的に15kgも体重が増加してしまいました。妊娠以前は野菜が好物だったのに、味覚が変わったのか妊娠中は食べられなくなりました。出産を終えて味覚が戻りほっとしましたが、はたして私は妊娠前の体重に戻るのでしょうか。今まで体験したことがないくらいわがままな食生活で増えてしまった体重を「妊娠前に戻しましょうね。」と言うことは簡単ですが、現実は難しいことを実感しています。(このことについても、どこかで良い報告ができたらと思います。)

 これから私も毎日の離乳食作りが始まります。母親として、私の好物のいちごを早く食べさせてあげたいな。と楽しみにしているこの頃です。


井部 奈生子(いべ なおこ)

管理栄養士、健康咀嚼指導士。国際学院埼玉短期大学専攻科食物栄養専攻卒業後、女子栄養大学大学院栄養学研究科修士課程終了。戸板女子短期大学給食管理研究室助手を経て現在は、白梅学園短期大学、東横学園女子短期大学にて講師を勤める。研究テーマ・論文等は「新生児マス・スクリーニングで発見されたフェニルケトン尿症の生活状況に関する研究」、現在の研究テーマは「食品のテクスチャーとその官能評価について」




コラム一覧に戻る
この執筆者の最新コラム:めまぐるしい体重変化
第9回 めまぐるしい体重変化
第8回 はじめてのことばかりの職場復帰
第7回 心に残った伝統的行事食
第6回 食物との出会い
第5回 離乳の開始
第4回 授乳期の栄養
第3回 妊娠期の食生活
第2回 安全・安心な食事の提供
第1回 私の食育体験


会員ID

パスワード